SOLIDWORKS Enterprise PDM は SOLIDWORKS の設計を管理する上で優れたツールです。しかし、今日のグローバル企業はさらに多くのことを求めています。企業は、コアとなる製品設計の機能と能力を維持しながら、エンタープライズ レベルのビジネス ニーズに対応できる追加機能と、エンジニアリングの枠を超えて会社全体を網羅できるプロセス制御を必要としています。
顧客: Aras
お客様
Aras 社は、オープンソースのエンタープライズ向け製品ライフサイクル管理 (PLM) ソフトウェア ソリューションの大手プロバイダーです。Aras はユーザーごとのライセンス料金が不要であり、初期費用無しで優れたテクノロジーを利用できるため、非常に先進的なエンタープライズ PLM ソリューション スイートとなっています。Aras を採用している企業として Motorola、Freudenberg、GE、Hitachi、Lockheed Martin、Rolls-Royce、Textron、TEVA Pharmaceuticals などが 挙げられます。Aras は株式非公開会社であり、グローバル本社はマサチューセッツ州アンドーバーにあります。
ビジネス上の課題
SOLIDWORKS Enterprise PDM は SOLIDWORKS の設計を管理する上で優れたツールです。しかし、今日のグローバル企業はさらに多くのことを求めています。企業は、コアとなる製品設計の機能と能力を維持しながら、エンタープライズ レベルのビジネス ニーズに対応できる追加機能と、エンジニアリングの枠を超えて会社全体を網羅できるプロセス制御を必要としています。
解決策
AMC Bridge が携わったソリューションは、SOLIDWORKS Enterprise PDM を基盤とするフル機能のビジネス対応製品ライフサイクル管理ソフトウェアである Aras EPLM という製品でした。Aras EPLM は、SOLIDWORKS Enterprise PDM と関連するエンジニアリング ビジネス プロセスを会社とサプライ チェーンの全体に拡張し、全社規模で部門を超えたコラボレーションを推進するものです。
設計上の課題
主な技術的課題と運用上の課題は次のとおりです。
- インストール
PLM システムは、特定のビジネス ニーズに合わせた設定や構成が難しいことで知られています。システムの稼働開始後も、それを効果的に使用できる人材を育成するために、かなりの時間と投資が必要になる場合があります。このような理由から、Aras EPLM は、機能をパッケージ化して追加設定なしですぐに利用できるように実装し、PLM に関する全社的なビジネス プロセスに最適化して、使い慣れた見た目と操作感で社内全体のユーザーが迅速に使いはじめられるような設計にする必要がありました。 - セキュリティ
製品設計やその他のプロジェクト文書は機密性が高いため、要求の厳しい規制環境にも対応するセキュリティ機能を提供するようにシステムを実装する必要がありました。 - テクノロジー
Aras EPLM のハードウェアとソフトウェアのインフラストラクチャ要件は、SOLIDWORKS Enterprise PDM の要件と同等にする必要がありました。
ソリューションの概要
このソリューションは、次の 2 つのコンポーネントで構成されています。
- SOLIDWORKS Enterprise PDM 向け拡張機能
- Aras Innovator のカスタマイズ バージョン
このソリューションは、サーバー側 API メソッドの管理設定と実装をセットアップし、SOLIDWORKS Enterprise PDM 向けクライアント側拡張機能との統合をサポートするよう Aras Innovator をカスタマイズするものです。Need-to-Know の原則に沿った求められるセキュリティ レベルを達成するため、Aras Innovator で定義されている役割とグループによる階層型セキュリティ モデルをサポートするように、SOLIDWORKS Enterprise PDM 向けクライアント側拡張機能を実装しました。
特定のビジネス ニーズに合わせたソリューションのカスタマイズに関して、Aras EPLM には Aras Innovator と同じモデルベースの SOA フレームワークを採用しているため、複雑なプログラミングを行わずにビジネス ルール、フォーム、ワークフロー、ライフサイクル、データ モデルをリアルタイムで変更できます。
実装
プロジェクトの開始時に、Aras 側から必要な機能に関する詳細なプロジェクト仕様と、アサインされた AMC Bridge のソフトウェア エンジニアや品質保証エンジニアが Aras Innovator に慣れるためのトレーニング セッションが提供されました。
初期プロジェクト仕様を受け取ると、AMC Bridge のチームはドキュメントを徹底的にレビューして、Aras の製品定義担当者と協力して要件を明確化し、各タスクに必要な時間を見積もり、開発スケジュールを提案しました。その後、このスケジュールは Aras のプロジェクト マネージャーによって承認されました。
プロジェクト開発が始まると、プロジェクトにアサインされた品質保証エンジニアが製品のテスト計画を策定し、Aras のプロジェクト マネージャーによる承認を受けました。
また、開発の進捗状況と品質保証について全員に最新情報を提供するために、チーム全体が参加する週一回の電話会議を行いました。この電話会議は、統合に関する問題をタイムリーに解決するための優れた場となりました。
プロジェクトは反復型プロセスで進められ、開発された機能の成果物が定期的に提供されました。これにより、品質保証エンジニアが各イテレーションをテストし、製品定義スペシャリストが機能の適切な実装を確認し、ユーザー インタラクションを継続的に評価して改善することができました。
AMC Bridge のパフォーマンス
限られた時間内で製品を開発する必要がありましたが、Aras 社はオフショア ソフトウェア開発モデルを採用することに決め、SOLIDWORKS Enterprise PDM 関連のプロジェクトを成功させてきた実績がある AMC Bridge に開発と品質保証を依頼しました。AMC Bridge の業務品質は、次のようにお客様の期待を超えるものでした。
- AMC Bridge は、詳細なプロジェクト仕様に基づいて品質の高い成果を提供しました。
- AMC Bridge は、足りない部分を埋め、豊富な経験を生かしたソリューションを提供し、特に SOLIDWORKS Enterprise PDM のクライアント側拡張機能の実装中に優れた能力を発揮しました。
- 製品の安定化に際し、AMC Bridge は短納期で迅速に対応しました。
- プロジェクトの開発を、スケジュールと予算の範囲内で適切に完了しました。
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