産業用ロボティクス シミュレーションは、生産ワーク フローの後期段階になって初めて発見されることの多い、 コストのかかる設計ミスを排除するために効果的な ソリューションです。日本に本社を置く国際的な生産 エンジニアリング会社であり、複雑なロボティクスシステムの 開発大手である 平田機工株式会社 のソフトウェア開発 グループは、高度なソフトウェア アプリケーションで 自社の機器を強化するという課題に直面していました。
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お客様のメリット
- 設計初期段階におけるロボット動作の 3D ビ ジュアライゼーションおよびシミュレーションがもたらす競争優位性
- 生産リスクの軽減、製造した機器の信頼性向上
- 製造したロボティクス機器用のシミュレーション ソフトウェアなどを含む販売パッケージの拡大
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プロジェクトのハイライト
- 平田機工製のロボティクスに合わせてカスタマイズ され、シームレスに統合されたシミュレーション システム
- 単一のポジションや複数点のロボット ティーチン グを可能にする拡張モデリング機能
- HOOPS Visualize で 3D ビジュアライゼーションを 実行し、複数の形式 (3D PDF、WMV、MPEG4) で記録
- 最大 4 台のロボットの同時シミュレーション
- ロボット シミュレーション中に干渉を検出
- 経路計画(パスプランニング)
- 組み込みの変更追跡エンジン
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AMC Bridge が選ばれた理由
- 幅広いエンジニアリング アプリケーションの開発 における広範な専門知識
- HOOPS テクノロジーの活用における実証済みの能力
- プロジェクトを成功に導く確かな実績
- 経験豊富なプロフェッショナル チーム
- 世界中の顧客からの高い評価
お客様
平田機工株式会社は、自動車や医療などさまざ まな業界向けの生産システムと機械の製造を専 門とする世界 的な生産エンジニアリング会社です。 同社は「品質とコストの徹底した管理」という 使命のもと、高コストな物理プロトタイプへの 依存を減らし、後期段階における設計ミスの発 見を最小限に抑えるために、シミュレーション プロセスの改善に着手しました。
課題
平田機工 はこの新プロジェクトで、既存のロボット コントローラー システムの限界を克服し、生産における高度なニーズに対応することを目指していました。 新しいシステムの目的は、シミュレーション機能を拡張し、複数のロボットの検証、周辺システムのモデリング、プロセスのビジュアライゼーションなどを可能にすることでした。自社のプロトタイプ ロボットを対象としたこの新システムは、同社のソフトウェア コンポーネントと完全に統合され、HOOPS スイートを使用して 3D ビジュアライゼーションを実行できるようにする必要がありました。 トップクラスの実績、技術スタックに関する広範な専門知識、そして高度な専門家チームを有するベンダーを探していた 平田機工 は、プロトタイプ シミュレーターのデスクトップ アプリケーションをゼロから開発するというプロジェクトをAMC Bridge に委託しました。
解決策
AMC Bridge はお客様のニーズに応えるため、ロボティクス システムのプロトタイピングを可能にするまったく新しいテクノロジー ソリューション、Hirata Robot Simulator を開発しました。
Hirata Robot Simulator は次のような機能を備えています
- ロボット、周辺システム、作業環境の 3D ビジュアライゼーションとモデリング
- 単一のポジションや複数点のロボット ティーチング
- ロボットの経路計画
- ロボットの動作や、他のロボットおよびシーン要素との相互作用のシミュレーション
- HOOPS でサポートされている形式でのジオメトリのインポート
- 干渉検出
- 設計アーキテクチャに組み込まれた変更履歴エンジンによる変更追跡
- レンダリングされたモデルの調整
- シミュレーション環境のセットアップ
- シミュレーションの 3D PDF、WMV、MPEG 形式での記録
ユーザーがアプリケーションの機能を直感的に把握できるよう、分かりやすい UI になっています。また、すぐに使い始められるよう最適化されているため、トレーニングへの投資は最小限に抑えられます。
プロセス
AMC Bridge のチームが任されたのは、シミュレーション アプリケーションのトップレベルの開発、その UI/UX の設計、そしてさまざまなソフトウェア パーツとサードパーティ ライブラリを組み合わせたときに生じる可能性のある多数の統合リスクの解決でした。
開発プロセス全体を通じて、コラボレーション、コミュニケーション、実装を集中的に行う必要がありました。
プロジェクトが常に正しい方向に進むよう、チームは週に 1 回進捗レポートを提出し、2 週間ごとに製品のデモンストレーションを行う会議を開きました。
チームは初期段階において、プロジェクトの実装に向けた開発について最適な意思決定を下せるよう、対象領域について徹底的な調査を行い、お客様から提示された要件に基づいて機能仕様書を作成しました。
概念実証 (PoC) が成功した後は、モデル操作とユーザー エクスペリエンスの改善に集中し、当初の要件に含まれていなかった変更追跡エンジンの開発などに取り組みました。
結果
完成したアプリケーションは、エラーを設計段階で発見、排除して生産コストを削減するのに役立っています。また、製品の製造前に仮想デモンストレーションを実施できるという営業上の利点をもたらしています。
ネイティブの 平田機工製 ソフトウェアとシームレスに統合された Hirata Robot Simulator はすぐに社内で受け入れられ、導入初日から 社内の業務に付加価値を提供しました。
またこのアプリケーションには、さまざまな 自社 製品のスタンドアロン シミュレーション ソフトウェアとして使用できる可能性があるという予想外のメリットがあることもわかりました。
AMC Bridge とのすばらしい協力関係について、平田機工株式会社 ロボット事業部第三技術部の 豊田和孝様 からは、 「AMC Bridgeは、高いソフトウェア技術力を持ち、優れた理解力と提案力で私たちの細かな要求に誠実に対応してくれます。
日本企業の良きパートナーとなりえると考えています。」とコメントを頂いています。
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